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眉毛の基本的なお手入れの仕方

女性の眉毛

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眉毛のお手入れはメイクの中ではテクニカルな作業です。
苦手な方も多いのではないでしょうか。
ここではメイクアップアドバイザーが、自然でかつ整って見える眉毛のお手入れ法を紹介します。
慣れないうちは面倒くさい作業ではありますが、慣れれば両眉で3~5分程度でできます。
お手入れの頻度は1~2週間に1度くらいの頻度で充分です。

眉毛をお手入れするときの注意点

眉毛をお手入れする際に、1番に気にかけて欲しいのは「自然に見える」ということです。

「形をきれいに整える」ことに集中すると、近づいて見たときはきれいな眉毛の形でも、離れて顔全体の一部として見たときに不自然に見えることがあります。

「自然な眉毛」にお手入れできる具体的な注意点とともに、お手入れの手順を記載しました。
注意点に気をつけながら順番に処理してみましょう。

注意点とお手入れの手順

  1. 注意点:眉毛の上の毛(額側)は、できるだけいじらない
  2. 眉毛の下の毛(まぶた側)は、シェービング
  3. 眉山の下の部位をえぐらせない
  4. ハサミでカットするときは1本ずつ、慎重に
  5. 眉間をきれいに整える(眉頭の上向きの毛と眉間の産毛の処理)
  6. 局所的に濃いところは毛量を調節する
  7. 全体的に短くカットするのはNG
  8. なれないうちはアイブロウで描いてから

1、注意点:眉毛の上の毛(額側)はできるだけいじらない

額をよく見ると、産毛が眉毛に向かって徐々に濃くなっていって、眉毛になっていることがわかります。
この毛のグラデーションがある状態が自然であることをまず認識しましょう。

眉毛の上の産毛を剃ってしまうと、産毛のグラデーションがなくなり、突然、眉毛が現れる状態になります。
それは、眉毛の上側に輪郭線ができるということで、「海苔を貼り付けたような眉」に見える原因の1つです。

眉毛の上側の産毛はいじらないのが基本。
産毛よりも太い毛がはみ出て生えている場合は、その毛、1本だけをハサミでカットしましょう。

眉毛でお手入れが必要なのは下側と眉間とおぼえておきましょう。

2、眉毛の下の毛(黄色い円)は、毛抜で抜かずに、シェービング

眉毛の毛並みと部位の特徴 模式図

まずは、眉毛の領域から完全に出て生えている毛を処理します。
これは主に、上の図での黄色の円の部位です。
ここには、毛が転々と生えていることが多いでしょう。
これらは毛抜きで抜くのではなく、シェービングがおすすめです。

毛抜きで抜くのは痛いですし、また、炎症が起きやすいものです。
片刃の安全カミソリか顔用の電気シェーバーでシェービングするのがおすすめです。

まずはこの黄色い部分の毛をシェービングしましょう。

3、眉山の下の部位をえぐらせない

黄色の部分を剃るときに、眉山の下(下の図の緑の円のあたり)をえぐらないように気をつけましょう。

眉毛の毛並みと部位の特徴 模式図

この部分はちょうど、眉頭から横に向かって生えていた毛並みがなくなる部位で、眉山から斜め下方向に生えている毛並みだけになる部分です。

毛量が少なめの方が多く、ちょっと剃ったあるいは切っただけで、ポコっと毛がなくなってしまい、眉山の下の部分がえぐれた形になります。
すると、眉毛のカーブがきゅぅぅっときつくなり、表情が「キツく」なります。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 表情の比較.jpg
自然な眉毛の形(左) 眉山下がえぐれた眉毛(右)

この部分をえぐらずになだらかな眉下ラインを作ることで自然な眉毛となります。

4、はみ出た毛をハサミでカット。1本ずつ、慎重に。

眉毛から完全にはみ出て生えている毛はシェービングしましたが、下図の赤い円や紫の円のように、根本は眉毛の領域の中で毛先がはみ出ている毛があります。
これらはハサミでカットします。

眉毛の毛並みと部位の特徴 模式図

このときにやってはいけない切り方は、はみ出ている毛をまとめて切る、という切り方です(下左の図)。

✕ 不自然に見えるカットの仕方

これでは、明確な輪郭線ができてしまいます。
特に、眉毛が濃く太い方は、強い印象の眉毛になり、不自然に眉毛になります。

毛先がはみ出ている毛は、1本づつハサミでカットします(下の図)。

◎ 自然に見えるカットの仕方

こうすれば、毛先が揃わずに自然な輪郭になります。
ヘアカットでも毛先をブツ切りにせずに、梳いたり、レイヤーをいれてなじませますよね。
それと一緒です。

ここで注意点ですが、眉毛は1本切るだけで一気に形が変わります。
いい気になってバシバシ切っていくと、「あ、毛がない‼」という失敗に陥りがちです。
眉毛を1本、カットする前にその毛がなくなったらどうなるかをシミュレーションして、大丈夫だったら1本だけカットします。
そして、その後は、必ず、鏡から少し離れて眉毛全体や左右のバランスを確認する。
この繰り返しが大事です。

5、眉間をきれいに整える(眉頭の上向きの毛と眉間の産毛の処理)

眉毛のお手入れで忘れないでほしいのが眉間です。
眉間というのは、意外と目立つ部分です。
眉間がすっきりと整っていると顔全体に清潔感が漂います。

まずは、眉間の産毛をシェービングして、産毛を処理しましょう。

次は眉頭です。

眉頭は、横向きではなく、真上に向かって生えている毛が存在します。(図の赤い円)
眉毛の領域から毛先がはみ出ている場合はハサミでカットします。
ここも、先程と同様に、必ず、1本ずつ、毛並みに対して縦にハサミをいれてカットします。
決して、全部まとめて切り揃えてはいけません。
眉頭の毛は太めなので、この部分の毛先が揃うのは不自然に見えます。

眉毛の毛並みと部位の特徴 模式図

6、局所的に濃いところは毛量を調節する

ここまでで眉毛の全体的な形は整ったはずです。
もう一度、全体的に眉毛を見てみましょう。

部分的に毛が濃くなっているところはありませんか?
多くの人の場合、下図のオレンジの円の部分が濃くなりやすいです。

眉毛の毛並みと部位の特徴 模式図

この部分は、毛量も多めで、また、毛並みが変わるところなので、毛並みが揃わず、毛が溜まって見えやすい箇所です。
周囲に比べて濃すぎる場合は、この中の毛を1、2本カットして毛量を調節するとスッキリします。
このときも、その毛がなくなっても穴ができないか、しっかりシミュレーションした上で、1本ずつ確認しながらカットしましょう。

大事なことなので何度も書くのですが、眉毛のお手入れの際は、くれぐれも、眉毛の1本1本を大切にしてください。

7、全体的に短くカットするのはNG

ときどき、眉毛の全体を短めにカットされている方をお見受けしますが、私はおすすめしません。
眉毛は形さえきれいに描ければいいわけではありません。
立体的であることも重要なのです。
毛の長さがないと眉毛が立体的に仕上がりません。

また、毛は短くすると、皮膚が青っぽく見えることもあります。
男性のひげを剃った後が青緑に見えるのと同じ現象です。
こうなると、アイブロウではなかなか色を変えられないので、やはり不自然な眉毛になってしまいます。

8、なれないうちはアイブロウで描いてから

眉毛の処理が慣れない方、眉毛の形を変えたい方は、まずはアイブロウで描いてから、はみ出ている毛を処理をしたほうが安全です。
自分の中で、眉毛の形が確立されてくると、アイブロウで描いてなくても、メイクの仕上がりをイメージしながら処理できるようになっていきます。
そうなるまではなりたい眉毛の形を描いてからお手入れしましょう。

おすすめお手入れツール

絶対いるやつ「眉毛用ハサミ」

眉毛のお手入れにハサミは必須です。
色々な形状のものがありますが、普通にカットできるものが一つあれば十分です。
一般的には刃先がカーブしているもののほうが皮膚を傷つけにくく使いやすいようです。
100円ショップのもので十分ですが、少し良いものにすると長く使えます。

あると便利「フェイスシェーバー」

眉毛からまぶた上のポツポツ生えた毛や眉間の産毛などをさっと剃るときに便利なのがフェイスシェーバーです。
口周りの産毛を剃るのにも便利なので一本持っているといいのではないでしょうか。
パナソニックか貝印がお勧めですが、貝印は替刃が安く簡単に購入できるので、よりお勧めです。

上手くなるにはやってみるのみ

眉毛のお手入れ上手になるには試行回数を重ねるより他ありません。
早速チャレンジしてみましょう。