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オンライン学会の普及とボアスウェットパンツ

Photo by Amy Shamblen on Unsplash

著者は、コロナ禍前から在宅ワークなので、コロナ自粛の際も普段の仕事のスタイルはそんなに変わらない。
大きく変わったのは学会や展示会がオンラインになったことだ。

その感想は、

「すっごいラク」

学会や展示会参加へのストレスは、発表しないなら10だったのが1くらいになったし、発表するとしても5くらいにはなった。だって、移動がない。移動時間がないので、開始1分前までお昼ごはんを食べたり、洗濯物干したり、いや、なんだったら、ご飯食べたり、洗濯物干しながら聴講することもできるではないか。

交通費がないこともでかい。普段、学会は、1年にせいぜい3個くらいしか参加していなかったが、2020年は10以上は参加した。
専門外の学会にも参加した。
参加費が必要だったとしても、交通費・宿泊費・食事代などが要らないので、費用はめちゃくちゃ安くなった。
そこで、「ちょっと気になるな」と思ったら気軽に参加申込出しておくようになったのである。
そしてサクッと聴講。素晴らしい。もう、この先、学会は基本オンラインで、5年に一度くらい対面とかでいいんじゃないか。ぜひそうしてほしい。

移動が無くなったことと同じくらいインパクトがあるのが洋服だ。
ただ、こちらはものすごくラクになった反面うっすら不安がよぎる。

いいですか。
普段、在宅ワークの研究者が、学会も展示会もオンラインになったということは、数少ない「きちんとした服」を着る機会が無くなったということなのですよ。

先日の研究発表当日、おしゃれニットにスカーフまでコーディネートして、メイクもフルで施し、ヘッドセットを装着した上で決まるようにヘアスタイルを整え、「よし、発表の準備はばっちりだぜ!」と意気込む私の足元は、ユニクロのボアスウェットパンツにモコモコソックスというマヌケっぷりなのだ。
思えば、スラックス・革靴・ジャケット・トレンチコートはまるっと1年出番なかった。

・・・ねぇ、今後、この子たち着ることってあるの?

とふわぁっと不安になった。

私の中のキキ
私の中のキキ

このまま対面の学会はずーっと無くて、おばあちゃんになるまで毎日毎日ま~いにちスウェットパンツだったらどうしよう?

私の中のジジ
私の中のジジ

私、スウェットパンツ、好きだよ。出かけないなら。

私の中のキキ
私の中のキキ

今にスウェットパンツのコーディネートの仕方しかわかんなくなって、子供の卒業式に何着たらいいかわかんないよ~ってなっても知らないからっ!

という感じの会話が私の中で執り行われているのだが、どうなんだろう。
答えが出るのはもう少し先のことだ。